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第67期囲碁王座戦
芝野が王座戦最年少の挑戦者となる

2019 年 09 月 20 日掲載

芝野が王座戦最年少の挑戦者となる 第67期囲碁王座戦

第67期囲碁王座戦(日本経済新聞社主催)の挑戦者決定戦が20日、東京・市ケ谷の日本棋院で打たれ、芝野虎丸八段(19)が午後6時4分、195手までで許家元八段(21)に黒番中押し勝ちし、井山裕太王座(30)への挑戦権を獲得した。芝野八段の王座挑戦は初めてで、王座戦では最年少の挑戦者となる。

5連覇、通算7期目を狙う井山王座との五番勝負第1局は10月25日、大阪市のウェスティンホテル大阪で打たれる。

対局後、芝野八段は「難しい対局で、勝ててよかった。(井山王座と)早くタイトル戦で戦いたかった。どれぐらい打てるか楽しみだ」と話した。

芝野八段は国内四冠をもつ井山王座を追う若手のホープだ。読みが深く、攻めと守りのバランス感覚や形勢判断に定評がある。井山王座との対戦成績は芝野八段の1勝0敗。

8月に七番勝負が始まった名人戦で七大タイトルに初挑戦し、第3局まで張栩名人(39)を2勝1敗とリードしている。

芝野八段は1999年生まれ、神奈川県出身。2014年に入段し、17年に竜星戦で優勝すると、18年の日中竜星戦で世界最強の柯潔九段を破って優勝した。19年、名人戦の挑戦権獲得により八段。